home  → キャリアの隠れ家  → 第40回  親子で設立された「麦っ子広場」は、いつも楽しい音楽に包まれたNPOだ。来年は、活動を始めてから20年目を迎え、
      記念コンサートを計画している。


キャリアの隠れ家

→ 第1回 東山魁夷館

→ 第2回 仕事の苦労を仲間と語り合う時間と空間、それが僕の隠れ家

→ 第3回 戸隠神社奥社参道

→ 第4回 山田温泉 “舞の道”

→ 第5回 小県郡浅科村

→ 第6回 「花屋」(おぶせフローラルガーデン)

→ 第7回 東京芸術大学大学美術館

→ 第8回 鬼のいない里、鬼無里

→ 第9回 須坂市浄運寺

→ 第10回 須坂市須坂版画美術館・平塚運一版画美術館

→ 第11回 松本民芸館

→ 第12回 古書店

→ 第13回 映画館

→ 第14回 「矢沢永吉ファンの隠れ家」ダイヤモンドムーン

→ 第15回 おいしい珈琲が飲める隠れ家 丸山珈琲小諸店

→ 第16回 全国の高校の同窓会ノートがある、東京新橋 有薫

→ 第17回 白洲次郎・正子の隠れ家 武相荘

→ 第18回 セカンドキャリアの隠れ家、「ギャラリーウスイ」

→ 第19回 旧望月町にある「YUSHI CAFE」は、昔懐かしいマランツが…

→ 第20回 東山魁夷画伯の墓前で手を合わせる…

→ 第21回 工業の町坂城にある、おししいジャムと紅茶が楽しめるジャム工場直営のアップルファーム。

→ 第22回 ようやく秋めいた9月の休日、信濃33番観音霊場…

→ 第23回 車中は、一人きりの「素」になれる貴重な時間…

→ 第24回 ライブコンサートは、仕事のストレスから「断捨離」して…

→ 第25回 新たな年の初めには、書初めがよく似合う…

→ 第26回 カウンターで一人、おいしい日本酒が堪能できるお店、「ながい」。

→ 第27回 酒器は、銘酒に欠かせない最高の小道具だと思う。

→ 第28回 「山は私を育てた学校である」と遺した恩人は…

→ 第29回 東京出張の行き帰り、往復6時間の車中の「隠れ家」が…

→ 第30回 上田市の無言館に、生きることを許されなかった画学生たちの叫び声を、聴きに行った…

→ 第31回 小布施町の「古陶磁コレクション了庵」で、おいしいコーヒーと庵主の話に時間を忘れる…

→ 第32回 10歳の時の読書体験が、その後の私のキャリア形成に及ぼした影響を考えてみる。それは、内田樹氏の…

→ 第33回 かつて「鉄腕稲尾」に憧れた野球少年が、今では、孫といっしょにバッティングセンターに通う…

→ 第34回 最近、ツイッターを始めてから、一日の時間感覚が濃くなった。「日記」より簡単な「つぶやき」だとしても…

→ 第35回 NHK教育テレビには、視聴率優先の発想では実現できそうもない番組があって、今では、私のキャリアを磨く貴重な…

→ 第36回 上田柳町の「亀齢」という地酒を飲むと、10年前、思いがけない訃報に接した親友を思い出す。お酒も、本も、仕事も…

→ 第37回 また一つ、幸せなお店との出逢い。3代続いた老舗のとんかつ屋「一とく」の店主は…

→ 第38回 5月の連休を利用して、金沢に行ってきた。新幹線が開通すれば…

→ 第39回 私の新たなキャリアの道筋を拓いてくれた、新津利通さん。先日…

→ 第40回 親子で設立された「麦っ子広場」は、いつも楽しい音楽に包まれたNPOだ。来年は…

第40回 親子で設立された「麦っ子広場」は、いつも楽しい音楽に包まれたNPOだ。来年は、活動を始めてから20年目を迎え、記念コンサートを計画している。
(株)カシヨキャリア開発センター 常務取締役 松井秀夫


  職業選択、職場定着支援のためのNPOを設立してから、今年で8年目になる。素晴らしい皆さんとの出逢いが生んだNPOだが、今回は、私にとって、もう一つのかけがえのない出逢いからうまれたNPOについて書きたい。

  そのNPOの名前は、「麦っ子広場」といい、障害を持った子供とその親御さん達が会員となっている。親子で会員になるNPOは全国的にも珍しいのではないだろうか。

  「麦っ子広場」 の理事長は、井上和之だ。私の勤務先の上司であったこともある大先輩である。20年ほど前から、同じお立場の親御さん達とボランティア組織として「麦っ子広場」を立ち上げられ、それを6年前にNPOに改編されたのだ。理事長ご夫妻のお人柄に惹かれた皆さんが輪になり、手を繋ぎ、「麦っ子広場」は運営されている。まさに、NPOのお手本のような存在だと思う。

   先の5月20日、7年目をスタートするにあたって総会が開かれ、出席した。総会の始めと終わりに、井上理事長の奥様が作詞、作曲された歌を、出席者全員で歌う。はじめは、文字通りNPOのテーマソングともいえる「むぎっこの歌」。そして、閉会に際しては、「今日そして今」。この2曲とも歌うにつれ、心洗われ心澄み、清漣なカタルシスを感じる。

「むぎっこの歌」
詞・曲 井上和美

麦は青い空を 見上げて育つ
麦は踏まれて 強くそだつ
みんなは いつまでも 友だちさ
麦っ子 麦っ子 輪になろう

麦は風にゆれて 大きくのびる
麦は実って 黄金の畑
みんなは 風いつまでも 友だちさ
麦っ子広場で 歌おうよ


  「麦っ子広場」の活動の中心は、いつも音楽だ。歌ったり、踊ったり、キャンプをしたり、活動は幅広いが、いつも豊かな音楽に包まれている。

  来年は、ボランティア時代から数えて設立20周年になるので、その記念コンサート開催が、総会に提案され承認された。親子の会員のみなさんは、今年、そのための練習で忙しい日々が続くだろう。

   20周年記念コンサートのエンディングは、いつもの総会と同じように、「今日そして今」で締めくくられるのかな?
  私も舞台の端っこで一緒に歌えるように、練習をしたいと思っている。

「今日そして今」
詞・曲 井上和美

一、朝日に照らされて 足どりも軽く
  大きく手を広げて…仲間を呼び合う
  東や西の人たち
  南や北の人たち
  ヤァおはよう みんなみんなの
  笑顔が かがやく

二、笑顔で集う街は そよ風吹いている
  なんだか心はずみ 幸せ感じる
  きのうは 何をしていたの
  明日はどこへ行くのかな
  ネェきかせて あなたのこと
  友達になろうよ

三、いつもの歌をうたい ダンスをしている
  誰でも仲間になる そして友達
  東や西の人たち
  南や北の人たち
  サァゆこう みんなみんなの
  むぎっこ広場
  


  今年は、毎年行政からいただいていた助成金のいくつかがうち切られ、「麦っ子広場」の財政は少々厳しい。 賛助会員やボランティア会員、また、寄付金も募っている。社会の絆 の大切さが見直されている。ぜひ、ご協力を!

NPO法人麦っ子広場の設立目的  ・障害者及び障害者を持つ家族に対して自立支援に関する事業を行い、福祉の町づくり、ネットワークづくりに寄与することを目的とする。
 ■ 特別賛助会員 1口5000円で何口でも。(広報紙を御届けします)
 ■ 賛助会員 1口1000円で何口でも。
 ■ 郵便局振込み口座  00510-5-93586 NPO法人麦っ子広場
 ■事務局 〒380-0904 長野市鶴賀215-11-101 電話&FAX 026-223-1718

  ●写真 麦っ子広場のTシャツのマークです。

平成23年6月7日