キャリアの隠れ家
第6回 「花屋」(おぶせフローラルガーデン)
いまや、長野でも有数の観光地として知られる小布施町の中心街から、東へ3、4キロはなれた、観光と農業の融合を目的に平成4年に開園した「おぶせフローガーデン」に併設された「花屋」というレストランがある。
地元の老舗で働いていた料理人が独立して開業したとか。
エリアのコンセプト通り、木をふんだんに使用した店内にはいると、天井から床まで一面のガラス越しに、フローラルガーデンの庭園が目に飛び込んでくる。
もちろん、正面から庭園を眺められるテーブルがおすすめ。庭園はヨーロッパ風で、四季の変化が楽しめるのだろうが、私は初夏から秋がいい。
もちろん、眺めがいいだけではない。お昼時には、手ごろな値段のわりに、とっても満足度が高いランチメニューがおすすめだ。地元小布施産の野菜を使っていて、しゃれた食器や盛り付けも、ガラス越しの眺めに負けないほど、見ているだけでも癒される。
近くにある両親の墓参りの都度立ち寄っては、1、2時間過ごす。スタッフの気配りの利いた応対にまかせながら、「五感」が開放できる私の隠れ家だ。