キャリアの隠れ家

キャリアの隠れ家

第52回 今年も、旧暦ベースの賀状をしたためた。ずべてをリセットして新しい時代に向かわなければならないという、覚悟の一年のように思う。

昨年から、旧暦ベースの賀状に変えた。年末のあわただしい中、賀状をつくるという、少々のわずらわしさから逃れたいという気持ちとともに、本来、お正月のゆっくりした時間にその年の抱負などをしたため、お送りする人たちのお顔を思い浮かべることが、年賀状の意味なのではないか、という理屈が出会って、なぜか居心地のいい賀状となっている。以下、今年の賀状の文章をそのまま、転載させていただくことにして、今年初めての「キャリアの隠れ家」としたい。

今年の書初めは、「疾風勁草」と認めました。新旧の絆を支えに、日々新たに、過ごしたいと思います。

◆昨年に続き、旧暦ベースの賀状をお許しください。◆昨年の「今年の漢字」は、「絆」でした。実は、平成21年の書初めに、「絆」と書いていましたので、今更という感を抱きましたが、確かに昨年は、私にとっても、多くの皆さんとの絆を深める一年でした。◆とりわけ、マーケティングの師であった川部重臣さんとの25年ぶりの再会。そして、昭和60年から4年ほど職場を共にした私の部下とも、25年ぶりに偶然出会うことが叶いました。「いつも、歌って踊れて企画書の書ける営業マンになれ、と言われました」と思い出を語る彼にとっては、私が「師」であったのかと、嬉しく思いました。◆そんなわけで、昨年は「絆」という「漢字」が、私生活でも、仕事上でも、心の大きなスペースを占めてきました。そして、今話題のFacebookに、しっかりとはまってしまったのは、そのような流れの中では必然の成り行きだったと、苦笑せざるを得ません。そのFacebookでは、矢沢永吉ファンのつながりで、200人もの新しい絆が生まれ、又、久しぶりにFB上で再会を果たした方々などと、誠に楽しい交流を体験させていただいています。◆さて、今年の書初めには、「疾風勁草」を選びました。厳しく吹き荒れる「グローバル」という名の風の中を生き抜いて行くためには、これまでの人生の蓄積をリセットするほどの勇気が仕事でも、プライベートでも、大事な時代になったと、改めて強く思う次第です。今の自分に、ゼロからの出発をするだけのエネルギーが残っているのかどうかわかりませんが、この厳しい時代の日々を生きる現実を正面から受け止めて、公私共に、一歩一歩、進んで行こうと思います。今後とも、末ながくご指導のほど、どうぞ、よろしくお願いいたします。

平成24年 小正月